2013年02月08日

コロナ放電と空気の導電性

高周波部分放電試験機メーカーのアドフォクスです。
ここのところ東京でも雪がよく降りますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

コロナ放電・部分放電対策室より雪の日の河辺駅
(東京でも久しぶりに雪が降りました)

先月に雪が降った際には夏タイヤのまま立ち往生した車が交通の乱れの原因になりました。あまり雪が降らない東京ですが、それでもこの季節にはスタッドレスを履いておくか、チェーンを積んでおいた方が良いように思いました。


さて今回は、コロナ放電が原因で空気が導電性を帯びて二次災害が発生するパターンについて解説します。

まず通常の場合、空気は電子とイオンが結合しているので電気的に安定した±0、中性の状態にあり、空気は絶縁物として考えます。

コロナ放電・部分放電対策室より空気の導電性

宇宙線などの影響で分子が電子とイオンに分離する事がありますが、通常は分離しても+のイオンと−の電子は引き合うので、次第に再結合して電気的に中性の状態に戻ります。

しかしコロナ放電が発生している場合には、その空間から電子とイオンが次々に発生します。
そしてコロナ放電が激しいほど電子とイオンは大量に発生します。

コロナ放電・部分放電対策室より空気が導電性を帯びる

イオンと電子は導電性ですから、回路上の考えられない箇所で火花放電が起きる事があり、事故の原因となります。

ここで厄介なのは、火花放電が起きた場所とコロナ放電が起きている場所が異なる場合がある、という事です。
通常のコロナ放電の事故は、コロナ放電が起きている場所で絶縁皮膜が破壊されて火花放電に至ります。しかし今回のパターンでは、事故が起きて焦げた回路とは別の場所で発生しているコロナ放電が事故の原因です。

当社で相談を受けた中で今回紹介したパターンの事故がありました。
このような不思議なショート事故があった場合には、どうぞ当社までご相談頂ければと思います。



[リンク一覧]
アドフォクス 御問合せページ
部分放電試験器・コロナ放電試験器 (アドフォクス測定器トップページ)
コロナ放電解説記事(トランジスタ技術2009年3月号掲載)
M&M Corporation : Exclusive Agency in Korea
Corona discharge and a partial discharge laboratory (the Korean version)
posted by adphox.xt at 11:27 | TrackBack(0) | 現象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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